何だ。
この重い石にも頭を下げない力
人間までも驚くもの
核兵器? 爆弾? ミサイル?
無言の新緑よ
ただそよ風に漂う
言葉で言い尽くせない
そのつよい、つよい力
世の中を見つめて、
笑っているのか、ため息をしているのか。
答えはすべて無限の無言に書き込めている。
すべての障碍を乗り越えた
この新緑は
石に自分の力を示している
新緑にとって、
このつよい、つよい力は
自分自身の誇りだ。
すべてはそこにある。
新緑はただ静かに
世の中を見つめる。
走っている人間の姿は
寂しいものだ。
一生懸命に自分の力を示そうとしている新緑は
孤独の海に沈んだ。
深くて、深くて。
ふたたび静かに
世の中を見つめる。
だが、
だんだん街中にでる人が
少なくなってきた。
どうして、ドウシテ
残りは
ただ閉めたままのドアと新緑だ
見てくれなくても、精一杯頑張らないと
思い込んだ新緑は
空に向かって、何かと誓った。
ある日、一人のちびちゃんが新緑の前を通った。
走って、走って、遠く離れたお母さんに追いつこうと
コトン!!
転んでしまった。
ギャーギャーギャー
泣き出した。
なき声に慣れたお母さんは
助けることはしなかった。
泣いても、泣いても、効果が出てこない。
ちびちゃんは
泣くのをやめた。
突然、何かを見つけたみたいに
ここに近づいた。
石と石の隙間に
頑張っているこの新緑は、
何かを伝えようとしている。
必死に、必死に
答えはすべて無限の無言に書き込めている。
ある日、中年の男が新緑の前に止まった。
世の中を叱ろうとする
この男は、
落ち込んでいる。
シ・シ・シ
聞こえるのはこの微かな泣き声。
新緑は何も言えず、
ただ必死に自分の存在を示している。
答えはすべて無限の無言に書き込めている。
すべての生き物よ
この小さい、小さい草を見ろよ。
必死に頑張っている姿は
とりつきない希望の源だよ。
そう、そう。
答えはすべて無限の無言に書き込めている。

