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奨励作品賞

詩3編  新緑   汽車   白いセーター

周   韻

シュウ・イン   女性   中国   1987年生まれ
現在: 東京大学大学院 学際情報学専攻修士 1年生

新緑

何だ。
この重い石にも頭を下げない力
人間までも驚くもの
核兵器?   爆弾?   ミサイル?

無言の新緑よ
ただそよ風に漂う
言葉で言い尽くせない
そのつよい、つよい力
世の中を見つめて、
笑っているのか、ため息をしているのか。
答えはすべて無限の無言に書き込めている。

すべての障碍を乗り越えた
この新緑は
石に自分の力を示している
新緑にとって、
このつよい、つよい力は
自分自身の誇りだ。
すべてはそこにある。

新緑はただ静かに
世の中を見つめる。

走っている人間の姿は
寂しいものだ。
一生懸命に自分の力を示そうとしている新緑は
孤独の海に沈んだ。
深くて、深くて。

ふたたび静かに
世の中を見つめる。

だが、
だんだん街中にでる人が
少なくなってきた。
どうして、ドウシテ
残りは
ただ閉めたままのドアと新緑だ
見てくれなくても、精一杯頑張らないと
思い込んだ新緑は
空に向かって、何かと誓った。

ある日、一人のちびちゃんが新緑の前を通った。
走って、走って、遠く離れたお母さんに追いつこうと
コトン!!
転んでしまった。

ギャーギャーギャー
泣き出した。
なき声に慣れたお母さんは
助けることはしなかった。
泣いても、泣いても、効果が出てこない。
ちびちゃんは
泣くのをやめた。

突然、何かを見つけたみたいに
ここに近づいた。

石と石の隙間に
頑張っているこの新緑は、
何かを伝えようとしている。
必死に、必死に

答えはすべて無限の無言に書き込めている。

ある日、中年の男が新緑の前に止まった。
世の中を叱ろうとする
この男は、
落ち込んでいる。
シ・シ・シ
聞こえるのはこの微かな泣き声。
新緑は何も言えず、
ただ必死に自分の存在を示している。

答えはすべて無限の無言に書き込めている。

すべての生き物よ
この小さい、小さい草を見ろよ。
必死に頑張っている姿は
とりつきない希望の源だよ。

そう、そう。
答えはすべて無限の無言に書き込めている。

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汽車

ごトン、ごトン…
遠いところから汽車の音がする。
なんだか悲鳴のように
灰色の空まで、届く。

光と影は汽車の中で
切り無く、遊んでいる。
彼らは何の表情もなく、
ただただ、光と影の遊びを見つめる。

この囲まれた空間は
人々の心を閉じ込めたようだ。
隙間のないほど。

ごトン、ごトン…
汽車は賑やかな都市を通している。
道端の人々は彼らに手を振っている。
白いハンカチで彼らを見送っている。
この声のない世界は
言葉にならぬ力で、
灰色の空に悲鳴をあげようと

ごトン、ごトン…
前へ進む。
汽車は自分の役目を果たしている、
人間の感情を問わず。

向こうからだんだん砲弾の音が入ってきた。
ある人は手を握り締めた。
ある人は目をつぶって、口だけを動いている。
ある人は呼吸を繰り返している。

向こうは何が彼らを待っているのか。
それぞれ運命の行方はどこ。

ごトン、ごトン…
空を一羽のハトが飛んでいた。

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白いセーター

一行一行、
愛の物語を含んだ
この白いセーターよ
母からの希望を伝えようと
純潔な色で、表している。

生まれたとき、皆、純粋な心を持ち、
世の中を見ている。
だんだん思わないうちに、
この無邪気さよ
失い、汚れてしまう。

まるで白いセーターみたいに、
外部との繋がりによって
色つき始まった!
時にはクロ、時にはアカ、時にはキイイロ…
人生はまさに自分との戦いではない?
自分なりの色を作って生きていこうと
がんばって、人々の姿よ
世界で一番きれいな色をつけそうだ。
きっと。

母さんよ
これから娘の成長の中で
どんな鮮やかな彩りをついても、
その最初の無邪気さを守って、
そうなろうと誓う。
母の期待はそうだろう。
きっと。


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